<J1:山形1-3神戸>◇第10節◇5日◇ホムスタ

 山形が今季最多失点で、神戸に1-3で完敗した。堅守を誇っていた守備陣が、不注意なプレーで連続失点。0-3の後半42分、途中出場したFWジャジャ(22)のJ1初出場初ゴールで一矢報いるのがやっとだった。小林伸二監督(48)は試合後、緊急ミーティングを開き修正を図った。

 J2とは違い、わずかなスキが失点に直結する-。小林監督はそんな「怖さ」を伝えるため試合後すぐ、選手を招集した。「(失点した)1、2点目は論外。1失点目はドリブルする相手の内側に、スペースを与えてはダメ。2失点目も不用意な横パス。ああいうことをやってると(J1では)シビアになる」と語気を強めた。

 今季ワーストの3失点。ここまでリーグ最少6失点と安定していた守備陣が、イージーミスを連発した。特に0-1の後半23分、自陣の低い位置のFKを、DF小林が横パス。それを神戸MF朴に簡単に奪われ、ゴールを決められた。小林は「大きな打撃をチームに与えて申し訳ない」と、唇をかんだ。

 不動のツートップ、長谷川-古橋の不在で、前線にボールが収まらず「両サイドが上がるのに時間がかかった」(同監督)。バランスを崩し、中盤でセカンドボールを拾われ続け、ズルズルと最終ラインが後退。初体験のJ1での連戦疲れもあってか、集中力が途切れた。小林監督は「最後に1点取ったのは次につながる。コンディションを上げて次の新潟戦(9日)に向かいたい」と切り替えに躍起だ。順位は6位と1つ下げたが、このまま降下し続けるつもりは毛頭ない。