鹿島が今季初の「ミニ合宿」を復調への足がかりにする。23日のホーム東京戦に向け、急きょ21日から茨城県鹿嶋市内の選手寮で2泊3日の短期合宿に入った。リーグ戦折り返し後、1勝2分け2敗の不振からチーム一丸となって脱却することを狙う。

 ホームゲームでは通常、試合前日の夕方に選手やスタッフが寮に集合し、ミーティングや寝食をともにして士気を高める。だが、今回は試合2日前からの「ミニ合宿」形式。DF内田は「何かをしなければいけないということ。(オリベイラ)監督が考えてくれた手段だと思う」と指揮官の意図を代弁した。

 DF伊野波は「気持ちを入れ直していきたい。東京の対策は頭の中にあるから(連泊の際に)みんなに伝えたい」と話した。8月は暑さで運動量が落ち、リーグ戦通算勝率が4割9分3厘と5割を切る鹿島にとって「魔の月」。故障者も続出する中、チーム力で苦難を乗り切る。