<J1:清水1-0山形>◇第26節◇19日◇NDスタ

 山形が0-1で清水に完封負けし、今季初の4連敗となった。前節の反省から、立ち上がりの失点を防いだ。だが、前半37分、清水FWヨンセンに先制点を許した。同点に追いつこうと得点機をつくりはしたが、ものにできなかった。順位は暫定で15位のままだが、J2降格圏内のチームとの勝ち点差を、広げられなかった。

 トンネル脱出は、ならなかった。立ち上がりの集中を、徹底的に確認したイレブンが、清水の強力攻撃陣を体を張って、耐えていた。だが、前半37分、左クロスに反応し、駆け込んできた相手FWヨンセンを抑えることはできなかった。強烈なヘッド弾で、先制点を献上した。山形もチャンスをつくりはしたが、ゴールを奪えずに4連敗。残留を願うサポーターの声援が、寒空の下に響いた。

 勝利という結果は出なかったが、小林監督に悲壮感はなかった。「前節(19日、4失点負けの浦和戦)に比べれば、みんなハードワークしてくれたと思っています。次につながる試合をした」と、分析した。勝利への執念で、サブメンバーに攻撃的な選手をそろえた。ただ、DF園田の負傷交代で、思い通りの采配をできない不運もあった。

 残留をたぐり寄せるために、1つでも勝ち点の上積みをしたかったゲームだった。16位柏との勝ち点差は2のままで、20日にも降格ゾーンに、足を踏み入れる可能性もある。だが指揮官は「下ではなく、勝ち点30の前半くらいの集団に、食らいついて行けるようにする」と、選手はもちろん、自分にも言い聞かせていた。【山崎安昭】