川崎FのMF寺田周平(34)が、29日のサテライトリーグ千葉戦(等々力)で、9月10日に右股(こ)関節を痛めて以来の実戦に復帰する。また同戦はナビスコ杯決勝に向け、控え7人の枠をかけた「選考試合」。若手に実戦機会を与えるための育成試合が、「サバイバルマッチ」に姿を変え、チーム内競争の炎が燃え上がった。

 28日の全体練習後、ピッチの一角はリーグ戦前日のような熱気に包まれた。離脱後初めて全体練習をフルでこなした寺田ら控え組が、千葉戦に向けたセットプレー練習で、必死の形相でボールに食らいついた。関塚監督も「若手のモチベーションが本当に高い」と喜んだ。

 27、28日はオフだったが、一部の若手が千葉戦に向け自主練習を行った。DF薗田は「初タイトルがかかった特別な試合。ベンチに入るだけでもと、みんな思ってる」と気合を入れた。寺田も「45分限定起用」という関塚監督のプランを伝え聞き「100%でどこまでやれるか試したい」と訴えた。【村上幸将】