昨年11月に右ひざを手術したJ1磐田MF西紀寛(29)が6日、紅白戦に出場し完全復帰した。5日の練習で部分合流したばかりだが、いきなりの実戦でで主力組の右MFに入りプレーした。11対11の試合は、昨年11月28日の広島戦以来2カ月ぶり。それでも、縦横無尽に駆け回り、MF船谷とのワン・ツーから中央を突破すると、ゴールを決め復調をアピールした。西は「試合でボールを蹴るのは初めてだから、蹴れてよかった。もう少し(ペースを)上げていきたい」と意欲を見せた。

 前日の練習では紅白戦を回避し「キャンプでしっかり合流したい」と話していたが、本人の予想を上回る回復力で、開幕戦出場がはっきり視野に入ってきた。開幕カードが仙台戦に決まり、2年連続でJ2からの昇格チームだと知ると、一瞬顔をしかめながら「やりにくさはある。ここ数年開幕戦で勝っていないから、大事なゲームになる」。昨季は山形に2-6で惨敗を喫しているだけに、開幕戦への思いは人一倍強い。

 7日には、鹿児島キャンプ前最後の練習試合静岡産大戦(ヤマハ)が行われる。西の出場について柳下監督は慎重な構えだが、西は「出場?

 明日は明日でどうなるか分からない」と、ゴーサインを待っている。【栗田成芳】