J1仙台の手倉森誠監督(42)が、新加入したFWレイナルド(23)の「覚醒(かくせい)計画」に乗り出す。宮崎キャンプは残り1週間を切ったが、まだ助っ人に改善の余地は多い。23日の対人シュート練習でも、1対1では何度もゴールネットを揺らしたが、3対3、4対4と人数が増えるにつれて沈黙。指揮官も「どこに動いていいか困っている」と分析した。

 そこで個別指導を施す。今まで仙台のプレー集などの映像は見せていないが、今後は手倉森監督が部屋に呼んで直接指導する。「ブラジルで良かった時のDVDも見せて、裏へ抜け出す持ち味を思い出させる」と説明。レイナルドも「タイミングとか、映像で見て学びたい」と意欲的だ。

 指揮官が「今後の対外試合は勝ちにいく」と話す残りの練習試合は、27日のJ1山形戦と28日のJ2鳥栖戦。既に終えた福岡、東京戦で無得点だったレイナルドは「まだレギュラーは決まっていない。次の2戦で決まる」と覚悟している。3月6日の開幕戦(アウェー磐田)に出場するためには、ゴールという結果が求められる。【木下淳】