磐田が山形戦(7日)で、好調時の布陣に戻る可能性が出てきた。4日の練習では、離脱していたDFイが完全合流。ミニゲームの途中から、リーグ再開後センターバック(CB)だったMF那須大亮(28)がボランチで起用された。すると球際では力強いプレーでボールを奪取。前線にも攻めあがり、前への推進力が増した。那須は「まだどうなるか分からないけど、どちらでもいける準備はしたい」と充実感を漂わせた。

 今季から起用されたボランチでは尻上がりに調子を上げ、比例するようにチームは4年ぶりにナビスコ杯予選突破を果たした。しかしリーグ中断期間に負傷したDF加賀とイに代わり、CBとしてここ4戦奮戦しながら、白星はない。それだけに、柳下監督は「ボランチとしてボールを奪う役割を期待する。セットプレーでは穴がなくなる。そういう意味でプラスが多い」と、制空権を得るためにも起用に前向きだ。

 攻守においてかじ取り役を任せられる位置。那須は「内容がいいとかじゃなくて、結果がついてこなければ意味がない。どことやっても戦えることは分かっている。今回は結果にこだわりたい」と、目指すのは1つだ。【栗田成芳】