<J1:川崎F2-0山形>◇第26節◇16日◇等々力

 川崎FのMF中村憲剛(29)がゴールでチームにカツを入れた。後半開始2分、「力を抜いた良いシュートだった」と振り返る技ありの左足弾だった。チームは中2日で続いた3戦目。「気持ちの勝負。みんな疲れているし、自分が頑張らなきゃ」と臨んだ強い気持ちを、結果で示した。

 ゴール前で粘ったDF伊藤宏樹(32)からのアシストも意味があった。10日のナビスコ杯敗退は、日本代表遠征中の韓国で報告を受けた。エースの自分の不在の中でぶざまな敗戦。韓国から電話でチームが負けたことへの自分の悔しさを聞いてもらったのが伊藤だった。「(伊藤)宏樹さんからのボールだったので決めなきゃいけない」と思いを乗せた1発だった。前半38分にはFWジュニーニョが豪快な25メートル弾。決めるべき両雄が決め、チームは再点火した。リーグ戦は残り8試合。首位名古屋と勝ち点10差あるが「残り全勝するつもりで戦います」。エース中村はまだまだタイトルをあきらめない。