<J1:仙台1-0京都>◇第28節◇30日◇ユアスタ

 13位仙台は17位京都との直接対決で完封勝利。FW赤嶺真吾(26)の本拠地初ゴールで、クラブ初のJ1ホーム4連勝を飾った。

 ストライカーの嗅覚(きゅうかく)がうずいた。前半27分、MF梁の右CKに合わせたDFエリゼウのヘディングシュートがGKを急襲。こぼれ球に猛スピードで赤嶺が反応した。右足で蹴り込み、待望のホーム初得点をゲット。「本拠地では、まだ決めていなかったので。昔から、ああいう形が多かった」と持ち味の泥くささで勝利に導いた。

 縁起のいい“儀式”があった。試合2日前の28日、鹿児島実の先輩FW平瀬の自宅に招かれた。2児の母で主婦歴9年、料理ブログ「ベガママ

 いいフレンズ日記」を担当する腕前の、マミ夫人の手料理を堪能した。オムライスをほお張り「実は1カ月前もヒラさんの家で、ごちそうになった」。決勝点を奪った9月25日の横浜戦(1-0)前と同じで「来週も呼んでもらおうかな。でも毎週は迷惑かな」と笑った。

 赤嶺の加入前は3勝5分け9敗だったが、加入後は6勝2分け3敗と勝ち越している。得点力に加え、ポストプレーや最前線の赤嶺から始まる守備も機能。今季2度目の2試合連続完封、J1でクラブ初のホーム4連勝に導いた。17位京都にリベンジし、次節は11月6日の16位神戸戦。「アウェーの難しさはあるけど、勝てば残留争いが楽になると思う」。途中加入の救世主が、次も期待に応える。【木下淳】