清水のGK西部洋平(30)が戻ってきた。明日29日の天皇杯準決勝G大阪戦(午後1時=エコパ)に向けた全体練習に合流。リーグ最終節G大阪戦で第1腰椎横突起骨折から約3週間ぶりに復帰した。チームメートと久々に汗を流し「まだ違和感があるけど、痛みは少しだけ。我慢できない痛みじゃないしね」と、奇跡の戦列復帰へ執念を燃やした。

 練習合流に続き、うれしい知らせは続いた。本人自ら「明日、代理人を交えて湘南と話します」と明言。クラブから戦力外を告げられ、去就に不安を抱いていたが、この日までに来季からJ2に降格する湘南からオファーが届いたことを明かした。順調に交渉が進めば年内にも新天地が決定する見通しが立った。

 目前の天皇杯については「試合は正直、厳しいと思うけど、試合の雰囲気だけでも」と、メンバー入りを諦めていない。現実的には厳しい状況だが、練習を見守った長谷川監督は「至近距離のシュートには自然に体が動く。いろいろ考えながら決めます」と、可能性を残していた。