コンサドーレ札幌は14日、横浜から加入したMF河合竜二(32)ら日本人新戦力6選手の入団会見を行った。守備陣の軸として期待されるMF河合は、ベテランとしてチームをまとめる“アニキ”役を務めることを宣言。背番号は昨季主将の石川直樹(25)が背負った4番が濃厚で、J1昇格に向けたメンタル面の支柱としても奮闘する覚悟だ。

 J通算15シーズン目に入る32歳の河合が、新天地でも“アニキ”としてチームを引っ張っていく。「ベテランとしてチームを1つにまとめていくことが使命。(33歳の)スナさん(砂川)や(43歳の)ゴンさんと一緒に上の年代が全力でプレーする姿を見せて引っ張る」。横浜で主将を務めた責任感は変わらない。北の大地でも率先してチームの結束強化に貢献する。

 ピッチでも軸として期待されている。札幌の三上大勝強化部長(39)は「ボランチ、センターバックなど中心となるところを担ってくれるよう期待している」と話した。ボランチの上里が東京に、センターバックは石川が新潟へ移籍し藤山、吉弘、箕輪らが退団するなど守備陣は大幅入れ替えとなる。J1で146試合に出場し03、04年にはリーグ連覇も経験した男の存在は頼もしい。

 背番号はチームのけん引役として4番になることが濃厚だ。現日本代表の今野、クラブ史上2位となる232試合出場の“ミスター札幌”こと曽田氏、昨季主将としてチームをまとめてきた石川が背負った番号。中盤、DF問わず守備の核、そして精神的支柱としての活躍が求められている。

 このオフは複数クラブからオファーがあったが契約交渉の際、石崎監督に直接会い「前から追い込んでいくサッカーに共感できた」と札幌入りを決めた。横浜では昨季14試合にとどまり戦力外となったが、今度はチャンスをくれた新たな師匠に恩返しする番だ。「口ばっかりではダメ。日ごろの練習から意識を勝つために向けること。そういうことをチームでできるように貢献したい」と意気込んだ。【永野高輔】