なでしこジャパンの活躍はサッカー少女だけでなく、サッカー少年の心もがっちりつかんでいた。大和市と大和市サッカー協会は25日に、同市にゆかりあるFW大野忍(27=同市出身)MF川澄奈穂美(25=同)DF上尾野辺めぐみ(25=同市内クラブOG)のパレードを開催する。

 同協会ではパレード前に大和市内の小学生高学年を対象に、3人との写真撮影などのイベント(一般参加不可)を林間小体育館で行う。当初はサッカー少女100人程度の応募を予定。ところが、9月上旬から参加を募ったところ、なんと大和市内にある少年サッカークラブ全15チームが応募。約250人のサッカー少年も参加することになった。

 同協会女子委員長の加藤貞行氏(64)は「女子を合わせると350人くらいが参加することになりました。なでしこジャパンの活躍は、少年たちにも影響を与えているんですね。当日は対応が大変です」と、驚きの声を上げた。

 同市はW杯優勝と、ロンドン五輪金メダルを期待し、3人に「大和市」にちなんだ「大和なでしこ賞」の表彰式を行う。式では同市で少年時代を過ごし、昨年10月にノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏がプレゼンターを務める。【塩谷正人】