<プレナスなでしこリーグ:INAC神戸6-0吉備国際大>◇第9節◇18日◇カンスタ

 3連覇を目指すINAC神戸が吉備国際大を下し、無傷の9連勝で前半戦を終えた。なでしこジャパンFW川澄奈穂美(27)が2得点。韓国女子代表MFチ・ソヨン(22)も2年ぶりのハットトリックを決めるなど、大学生相手に格の違いを見せつけた。これでリーグ戦は昨年6月から20連勝。10年から続くリーグ戦連続無敗記録も46試合に伸びた。後半戦は9月に再開する。

 INAC神戸の主将FW川澄が2点を決め、前半戦最後の試合を完勝で締めくくった。前半1分、MF澤からのパスを受け、ファーストタッチで先制点を奪うと、後半12分にはドリブルからダメ押しの4点目。毎日食事を作ってあげているルームメートのMFチ・ソヨンとともに次々と得点を重ね、今季なでしこリーグに昇格したばかりの吉備国際大を終始圧倒した。

 これでチームは前半戦9試合を終えて37得点。18試合で69得点の昨年をも上回る1試合4得点のハイペースだ。川澄は今季7得点で得点ランキング2位タイに浮上。8得点のFWゴーベル・ヤネズ、6得点のチ・ソヨンと、INAC神戸勢が上位4人中3人を占めている。前半戦を終えた石原監督は「点を取っている人が多く、満足している」。川澄も「今年はアシストも多いし、得点に絡めているのはFWとしていいこと。(後半戦も)もっと(得点に)絡んでいきたい」と、さらなるゴール量産を誓った。【福岡吉央】