藤枝から初のJクラブチームが誕生した。JFLの藤枝MYFCは19日、来年創設されるJ3への参入が正式に決定した。この日行われたJリーグ理事会で入会審査をクリア。大東和美チェアマンから電話で連絡を受けた藤枝MYFCの小山淳代表(37)は「今はホッとしている。サッカーの町『藤枝』に新しい歴史を刻むことができて大変うれしい」と話した。

 09年7月のクラブ創設から約4年半で悲願の「Jリーグ昇格」が決定した。創設当時は地元の小中学校のグラウンドを借りて練習するなど、苦労も絶えなかったが、着実に実力をつけ来年新たなステージを迎えることとなった。斉藤俊秀兼任監督(40)は「胸が高鳴っていると同時に安堵(あんど)の気持ちです」。

 来年にはU-15の下部組織と女子チームを創設する予定で近日中にも選手の募集を開始する。将来的にさらに上のカテゴリーを目指しており、小山代表は「これからも終わりなき戦いだと思っている」。斉藤兼任監督も「J3の中でもクラブの歴史を考えれば新人だと思う。もっと地域に根付くようなチームになっていかないといけない」と決意を示した。【神谷亮磨】