J2山形のヘッドコーチを今季限りで退任する元日本代表DFの相馬直樹氏(42)が、来季J3に参戦する町田の監督に就任する可能性が高いことが26日、分かった。複数の関係者によると、今月上旬にJ2復帰の可能性が消滅した町田が後任監督人事に着手。10年に同クラブで指導者としてのキャリアをスタートさせ、就任1年目でクラブ最高のJFL3位に導いた相馬氏に白羽の矢を立てたとみられる。

 相馬氏は川崎Fの監督を経て今季から山形のヘッドコーチに就任。早大、鹿島時代の先輩にあたる奥野僚右監督(45)と二人三脚でJ1昇格を託された。プレーオフ進出を逃したが、得点数は自動昇格したG大阪、神戸に次ぐリーグ3位まで増加。特に両サイドバックは昨季まで出場機会に恵まれなかった若手をブレークさせた。

 町田はJFLに降格した今季、元日本代表DF秋田豊監督(43)を成績不振で6月に解任。その後は楠瀬強化・育成統括本部長が代行を務めたが、18勝7分け9敗で18チーム中4位に終わった。課題となるJ2復帰を、相馬氏の手腕に託す方向となった。

 ◆相馬直樹(そうま・なおき)1971年(昭46)7月19日、静岡市生まれ。清水東-早大-鹿島-東京V-鹿島-川崎F。98年W杯フランス大会出場。05年に引退し、10年はJFL町田、11年から12年4月までJ1川崎Fで監督。今季はJ2山形でヘッドコーチ。175センチ、72キロ。血液型AB。