浦和のペトロビッチ監督(45)は12日、被災地を支援するためのチャリティーマッチを提案した。チームが使用するさいたま市内の練習グラウンドに大きな被害は無かったが、監督と選手が相談してこの日は自主練習のみ。練習前に、監督とキャプテンのMF鈴木啓太(29)を中心に集まり、支援策について話し合った。監督は「募金や洋服、毛布などみんなで少しでも集めて助けようと話した。この先のリーグ戦やカップ戦で、クラブとしてできる限りのことをする姿勢だ」と言った。

 サッカー界全体で、もっとできることがあるはず。「日本代表と海外の国でチャリティーマッチをしたらたくさんのサポーターが集まり、支援することができるのでは。モンテネグロ戦の収益の一部を災害地にあてる方法もある」と、発案。過去に例はないが、同監督はためらわず言った。

 旧ユーゴスラビア、モンテネグロ出身の監督も、被災経験者だ。「10歳のとき、モンテネグロで大きな地震があった。国のほとんどが壊滅した」と振り返った。【保坂恭子】