「ジャンボとテツの逆襲」でヴィッセルを粉砕する。今日18日に神戸と対戦する山形は、前節清水戦(15日)同様、FW大久保哲哉(31)とMF太田徹郎(21)が2トップを組むことが濃厚となった。初コンビの前回を振り返り、大久保が「テツは縦に走ってくれるし良かった」と話せば、太田は「うれしいっす」と連係に不安はない。

 大久保は清水戦で当たったDF岩下の重圧に耐えた。審判の見ていない瞬間には首にパンチを食らった。イライラする展開にもPKを決め、自身J1初得点。「次はホームで決めて勝ちたい。ジャンボ劇場?

 やりたいっすね」。福岡時代は、ヒーローインタビュー時に「博多の男な~ら~」と応援歌を歌い出すことで有名だった。勝利の熱唱をファンも待っている。

 FWの位置ではプロ初出場だった太田は、チーム最多の4本のシュートを放った。フリーで外した場面もあったが、小林監督は「4本でダメなら5本打て」とハッパを掛ける。「リーグ戦で決めたことないんで、次は決めたい」。

 控えに回る試合が多かった2人。故障者続出でつかんだ好機を、2戦連発とリーグ戦初得点で生かす。【湯浅知彦】