<J1:山形0-2名古屋>◇第5節◇17日◇NDスタ

 山形は名古屋に完敗し、今日18日に福岡が勝てば最下位転落の危機となった。

 またも前半終了間際の悲劇だった。前半43分、左サイドからのクロスを、FWケネディ、フリーのFW永井とつながれ、中央でノーマークで待ち構えたFW玉田に左足で決められた。2カ所で守備にほころびが出た痛恨の失点。MF宮崎のオーバーヘッドシュート、MF宮沢のジャンピングボレー、MF下村の約33メートルのロングシュートと積極的な攻撃でゴールに迫っていただけに落胆も大きかった。

 これが10戦負けなしと5戦勝ちなしのチームの差か。後半10分、身長187センチのFW長谷川を投入。190センチのFW大久保とのツインタワーでDF闘莉王率いる名古屋最終ラインに対抗する作戦に出た。2人に絶好調の宮崎が絡めば、攻撃が活性化するはずだった。淡い期待は2分後に打ち砕かれた。自陣で20本近くパスを回されピンチを招く。ペナルティーエリア内でのクリアミスを拾われ、永井のパスにケネディがスライディングシュート。2点目を失った。

 前日16日、目下の目標だった甲府がG大阪に勝利。勝ち点を17とした。この日は鹿島が、元山形MF増田とFW田代のゴールで仙台に勝利。同19に乗せた。今日18日に福岡が広島に勝てば同10となり、山形は最下位に転落する。シーズンの折り返しは暗い夜となった。【湯浅知彦】