<J1:磐田4-1札幌>◇第18節◇14日◇ヤマハ

 クラブワーストタイ9連敗-。札幌はリーグ後半戦初戦で、磐田に敗れた。前半25、30分と立て続けにCKから失点。1-3の後半7分にもCKから失点と、セットプレーへの対応の甘さが敗因となった。5月6日の横浜戦から9連敗。02年に並ぶ最悪の記録となった。28日の次節名古屋戦(札幌厚別)からはDFキムら新戦力3人の出場が可能。2週間で再強化し、巻き返しを図る。

 いい流れもセットプレーへの対応ミスで、すべてが台無しになった。前半25、30分とDFチョにヘディングを許して連続失点。マークについていたMF宮沢は「自分の責任だった。あの時間にセットで失点したら厳しくなる」と悔やんだ。後半7分にもCKから4点目を献上。石崎信弘監督(54)は「立ち上がりはいい形でボールを奪えていたが。CKは責任を持って対応してもらわないと」と手厳しかった。

 次節までの約2週間のブランクが、立て直しのチャンスだ。左内転筋肉離れで離脱していたFW前田が復帰予定。新韓国人のキムに続き、ブラジル人2選手も合流する方向だ。新戦力をいかに融合させるか、さらに浮き彫りとなったセットプレー対策。赤池GKコーチは「ケネディ、闘莉王ら強い選手が多い。今回の課題をしっかり改善する必要がある」と振り返った。

 18戦で勝ち点4、残留圏15位のC大阪との勝ち点差は15。厳しい状況が続くが、一番悔しいのはピッチに立つ選手たちだ。応援する人が1人でもいる限り、このまま負け続けるわけにはいかない。【永野高輔】