清水は26日、次節横浜戦(28日、日産ス)に向けて完全非公開で約1時間半の調整を行った。出場停止が明けるDF吉田豊(22)が「結果を出せればチームはまた乗っていけるはず。初心に戻って、泥臭くてもいいからまず1点。後ろも0で抑えるしかない」と気合十分。5月のC大阪戦から続くリーグ8戦勝ちなしの状況を打開すべく、攻守でフル回転を誓った。

 前節柏戦の退場により、25日のナビスコ杯をスタンドから見守った。代わって先発したMF河井陽介(22)と自分自身を比較するなど、イメージをしっかり頭にたたき込んだ。「味方が状況に応じてどう動くのか、もう1度確認できた。クロスの場面でも慎重になりすぎていた部分もあった。これを次に生かしていかないといけない」と話す。

 この日、DF李記帝(21)が右足ふくらはぎの打撲で別メニュー調整したため、左SBでの出場の可能性も浮上した。それでも「右だろうと左だろうと、戸惑いはないです。勝つための調整をしていくだけです」と、9戦ぶりの勝利だけを見据えている。【前田和哉】