J2のジュビロ磐田と藤枝MYFCによる今季2度目の「蒼藤決戦」は、またしても藤枝に軍配が上がった。PK勝ちした3月のホーム戦に続き、アウェーでは3-0で快勝した。1トップの位置で先発した大卒1年目のFW真鍋隼虎(22)が2得点の活躍を見せ、チームをけん引した。これで、Jリーグの公式戦では磐田に3連勝となった。23日の次節は、ホームでJ2いわきと対戦する。

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藤枝が敵地ヤマハスタジアムで見せた3発快勝劇。FW真鍋が、その主役を演じきった。4戦ぶりの今季5点目を足掛かりに、プロ初のマルチ得点を記録。チームを今季3度目の連勝に導き「ダービーはファン、サポーターの懸ける思いも強い。勝てて、本当に良かった」と実感を込めた。

1点をリードして迎えた後半4分だった。MF菊井悠介(26)の右CKに反応。ニアに飛び込むと、相手GKの前で頭で合わせた。「ニアが空くという分析通り。菊井選手から素晴らしいボールが来て、触るだけだった」とうなずいた。

イメージ通りの一撃で乗った背番号「11」は、これで終わらない。同5分。今度は右クロスにタイミング良くDFの背後から飛び出し、右足ダイレクトで流し込んだ。アウェー側スタンドの熱狂が覚めやらぬ中、わずか2分間で2発。鮮やかに試合を決定づけた。

磐田戦までの準備期間では、槙野智章監督(39)とマンツーマンで居残り練習。元日本代表DFを相手に励んだ“特訓”が実った。真鍋は「(練習で)槙野監督に勝てば、誰にも負けないと自信を持って臨めた。結果で恩返しができたと思う」と白い歯を見せた。

明大から加入した今季は、ルーキーながら開幕から全17試合に出場。これでチーム最多6得点と堂々、主力を張る。23日には最終節となるホームいわき戦に臨む。「今季、ホームでなかなか勝てていない。進化した姿を見せられるように、またしっかり準備をしたい」と結んだ真鍋。26-27年シーズンへとつながる戦い。最後まで走り切る。【前田和哉】