思い出の地で連敗を止める。J2山形FW万代宏樹(26)が古巣草津戦(23日)で19試合ぶりのゴールを狙う。「(昨年)1年しかいなかったけど、たくさんの人に応援してもらえたことがうれしかった。出られるようにしっかり準備したい」と約10カ月ぶりの“凱旋(がいせん)試合”を心待ちにしていた。

 かつての本拠地・正田醤油スタジアムとの相性もいい。「ND(スタ)と似た雰囲気でやりやすい。結構、点を取ってるイメージがある」。昨季は最終節の栃木戦(12月3日=4-0)で“惜別弾”を決めるなど、ホームで4得点。モンテブルーにユニホームを替え、初めて正田スタに立つ。「1年間楽しくサッカーができた場所。ブーイングされるのには慣れている」とアウェーの洗礼をはね返すつもりだ。

 19日は、17日の京都戦(1-2)に出場したメンバーが上がった後も1時間以上トレーニングに没頭。シュート練習では184センチの長身を生かした強烈なヘディング、正確なボレーで順調さをアピールした。「今の自分の状況を考えると5分、10分で結果を残すことが求められる。とにかく勝っていくことが大事」。ここ10試合先発を外れているが、思い出の地から再び上昇する。【湯浅知彦】