磐田は19日、磐田市内で2部練習を行い、DF菅沼駿哉(22)が、初心に戻ることを誓った。鹿児島キャンプ序盤は体調不良で出遅れ、清水とのプレシーズンマッチではベンチに入れなかった。昨季は21試合に出場。今季の目標を「30試合出場」と掲げていただけに「余計、メンタルでいかれてしまって…。練習もふてくされたりしたこともあった」。

 だが、前日18日のオフに、自分に活を入れ気持ちを切り替えたという。「自分がやるべきことを考えてやらないと、すべてが悪い方にいっちゃうし、時間がもったいない。開幕まであと2週間ある。練習試合もあるし、どれだけアピールできるか。一からやり直します」。真剣な表情で練習に臨んだ。

 今季、神戸から完全移籍した日本代表DF伊野波雅彦(27)の加入でレギュラー争いが激化することを覚悟しての決断だった。「そこで勝ったら、自分も代表の道が開けるとも思ったので。自分がJ1で出させてもらったのがジュビロで、そのチームで優勝したいしその1人になりたい思いが強かった。もう1回、その気持ちを思いだしてやろうかなと」。

 この4年間、早大人間科学部eスクールで勉学にも励んだ。既に卒業論文の口頭試験を済ませ、あとは卒業を待つだけだ。タイキャンプでも、夜に論文作業に励んでいた。「あれだけ頑張ったから、(勉強も)必ずどこかで生きてくると思う」。サテライトから再び、レギュラーをつかんでみせる。【岩田千代巳】