磐田は13日、磐田市内で15日のナビスコ杯横浜戦に向け調整を行った。戦術練習では、左サイドにFW山崎亮平(24)、ボランチにMF松岡亮輔(28)チョン・ウヨン(23)、センターバックにDF菅沼駿哉(22)がそれぞれ主力組に入った。リーグ戦とは異なる顔触れが積極的なプレーでアピール。日本代表DF伊野波雅彦(27)は「(移籍してきて)初めてバチバチ感があった。出られなくて悔しくてバチバチやってくれるのはありがたいし出ている選手も危機感を感じないと」と期待を寄せた。

 山崎は、リーグ戦では途中出場が多いが今回は先発が濃厚だ。「こういう時なんで、出てない選手が頑張ってチームを盛り上げられれば」と話し、左サイドに「切り込む形が期待されていると思う。縦にも中にもいけたらいい」と得意のドリブルで相手ゴールを脅かす。前節柏戦で左親指を捻挫しテーピングが痛々しいが「練習は、普通に気にせずできた。カップ戦は違うカテゴリーだけど、勝てば勢いがつく」と力強い。

 横浜に勝てばグループリーグ突破に大きく前進する。昨夏、左膝を手術した松岡も今季初先発が見えてきた。ピッチ内外での声掛けでチームを引っ張り「けがする前の公式戦のことを思い出して、悩みすぎずサッカーを楽しみたい」と話す。フレッシュなメンバーが、低迷するチームのカンフル剤になる。【岩田千代巳】