Jリーグが6日から再開する。清水はアウェーで名古屋と対戦するが、MF河井陽介(23)が「ゴール狙っていきます」と明言。中断期間をはさむ2試合連発でヒーローになることを誓った。

 清水MF河井が「三度目の正直」でヒーローの座を狙う。リーグ再開名古屋戦に向けて4日、約1時間半の調整を終えると「チャンスはあると思う。ゴールを狙っていきます」と、得点への強いこだわりを見せた。

 河井は昨季のナビスコ杯札幌戦でプロ初得点をマーク。しかし、その試合でMF石毛秀樹(18)がクラブ最年少得点記録を更新したため、報道陣から取材すら受けなかった。さらに、今季中断前の仙台戦ではリーグ初得点。ところが、今度はFW高木俊幸(22)が終了間際に今季1号のバースデー弾を決めて話題をさらった。河井は「どれだけ『持ってないの?』って…。ここまでくると悲惨です」と話す。

 2度続いた“不運”を拭い去る雰囲気は漂っている。3日の紅白戦でDF吉田豊(23)のクロスから得点を決めると、この日の完全非公開練習でもゴールネットを揺らしたという。河井は「ゴール前に入っていくタイミングがつかめてきた。仙台戦でも点を取れているし、コンディションもいい。イメージはできている」と充実した表情で帰路に就いた。

 名古屋は河井が昨季の開幕戦でプロデビューを果たした相手で、会場も同じ豊田スタジアムだ。「開幕戦の時は緊張して活躍できなかった。成長を実感できるような試合にしたい。そのためには結果を残すことだと思う」と河井。2戦連続ゴールを決めて、今度こそ主役に-。舞台は整っている。【前田和哉】