清水のFWバレー(31)が、中国スーパーリーグで昨年アジアチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場している天津泰達へ移籍することが21日までに決定的となった。関係者によると、バレーはチームがオフに入る19日の練習後には既に荷物整理を終え、首脳陣にもあいさつを済ませているという。現地報道でも20日に現地入りして同日メディカルチェックを受けたと報じられている。代理人も柏戦後から毎日クラブハウスを訪れていることから、移籍はほぼ確実とみられる。

 バレーは今季、カタールのアルアラビから清水へ完全移籍で加入した。5季ぶりのJリーグ復帰に序盤こそ無得点と苦しんだが、リーグ第5節のアウェー鳥栖戦で復帰後初得点を記録。開幕から4戦勝ちなしと苦しんだチームに今季初勝利をもたらすと、その後は不動の1トップとして勝利に貢献してきた。

 清水は前半戦を終えて、6勝4分け7敗の11位と苦しい状況。得点数もリーグ14位の20得点と攻撃に課題を残している。巻き返しを狙う後半戦を前に、チーム最多の4得点を挙げているエースのバレー放出となれば、大きな痛手となる。

 ◆バレー

 本名ジャデル・ヴォルネイ・スピンドラー。1982年1月18日、ブラジル生まれ。01年に大宮加入、同年5月の水戸戦でJデビュー。その後、甲府、G大阪などで活躍。J1通算95試合48得点。J2通算152試合71得点。190センチ、95キロ。家族は夫人と1女。