横浜FWマルキーニョス(37)が、「好記録連発」だ。3日の湘南戦で2得点を決めて5試合連続ゴールを達成した。5戦以上連発は、鹿島時代の08年に7戦連続をマークして以来、自身5年ぶり2度目。2度達成はJ1史上9人目(3度はなし)だが、過去8人は2度とも同じクラブで記録しており、異なる2クラブで達成は史上初。37歳での5戦以上連発も、FWサリナス(横浜M)の35歳を更新し最年長記録となった。

 今季2桁ゴールをマークしている8人中唯一の外国人ストライカー。日本人選手が得点ランクで上位を占める中、その存在は際立つ。01年に来日して以来、計6クラブを渡り歩き、今季で実働13年目。戦術適応力の高さで、どのクラブでもゴールを量産してきた。2桁得点は計8度。J1での年間10得点以上の回数は広島FW佐藤と並び最多だ。

 J1通算ゴール数も132点に伸ばし、中山(157点)、カズ(139点)に次いで、磐田FW前田と並び歴代3位に浮上。その高い決定力に加えて、前線からの守備にも手を抜かない「優良助っ人」のプレーは、衰えるどころか、さらに磨きがかかっている。【石川秀和】