J2札幌が、プレーオフ進出圏ぎりぎりの6位から、ホームで開催できる4位に目標を微調整した。札幌市内のクラブ事務所で26日、定例取締役会が行われ、野々村芳和社長(41)が「まずプレーオフ圏だが、最終的には4位を目指させたい」と明かした。既に12月1日のプレーオフ準決勝に合わせ、会場の札幌ドームをおさえており、財前監督にもクラブ方針が伝えられた。

 昇格と赤字解消を同時に果たす。13年度は上半期で既に3000万円の赤字が報告されており、単年度黒字に持っていくには興行収入アップが不可欠。その点、ホーム札幌ドームで昇格をかけた一発勝負が行われれば、3万人を超える動員が想定できる。クラブでは1試合で約6000万~7000万円の臨時収入を試算しており、それで一気に黒字転換を狙う。

 目標の上方修正にともない、4位入りへの策も考えていく。現在、ピンポイントでの勝利給アップ作戦の導入を検討中。クラブ幹部は「効果的なタイミングを見極めてやりたい」と話した。残り8戦で勝ち点差は、4位徳島と5、6位千葉と4。チーム、フロントが一丸となり、最良の結果につなげる。【永野高輔】