磐田は1日、磐田市内で、10日のアウェー鳥栖戦に向け練習を行った。前節清水戦では敗れはしたが、右からDF駒野友一(32)、左からDF安田理大(25)が起点となり多くのチャンスをつくった。引き分け以下で降格という状況だが、駒野は「点を取る気持ちをどんどん出していく」と攻めの姿勢を見せた。

 昨季から鳥栖との戦いは打ち合いが続いている。今季のホームは3-3。残留には引き分けも許されない。駒野は「失点を怖がって気持ちも後ろになるのではなく、しっかりと点を取りに行くための気持ちを、前にどんどん出していきたい」と次戦を見据えた。

 前節清水戦は敗れたが、左右両サイドからチャンスをつくった。エリア内に複数が入ったが、シュートは惜しくも枠外。ゴールは割れなかったが、磐田の長所を発揮した展開だった。「ラストパスにしてもシュートにしても最後の精度だと思う。負けがこんでくると落ち着きがなくなってくるので、今は落ち着いて、最後まで冷静にできればいいなと思います」。

 ホームでの鳥栖戦は、相手エースの豊田陽平(28)にハットトリックを決められたが、1-3から引き分けに持ち込んだ。「チャンスはあったし、勝てた試合だった。それが今年の勝ちきれない試合の流れになっている」。相手はロングボールで豊田を狙ってくるが「ターゲットを抑えつつ、2次攻撃されないようにしたい。競る選手とカバーする選手がしっかりして、セカンドボールを拾いたい」と警戒した。

 残り4試合。駒野は「後ろ向きな気持ちがあると守備的になってしまう。守備も自分たちから仕掛けていく気持ちを持って、ロングボールに気を付けながらバランスとりながらやっていければ」。サイド攻撃はジュビロの最大の武器。しっかり守って武器を生かせれば、白星も見えてくる。【岩田千代巳】