清水のFW長沢駿(25)が18日、今季初の3連勝へフル回転を誓った。この日、今日19日に迎えるアウェー徳島戦に向けた準備を終えると「ゴールは毎試合狙っている。次もやることは変わらない」。2戦ぶりのゴールへ闘志を燃やし、敵地に向かった。

 徳島との対戦は今回が初。開幕7連敗中とはいえ、大半の選手が未経験の相手になる。アフシン・ゴトビ監督(50)も「正しい姿勢で臨まなければならない。非常に難しい試合になる」と警戒を強める中で、頼もしいのが長沢の存在だ。

 J2への3年間の期限付き移籍中に、同チームとは6度対戦して5試合に出場している。ゴールこそないが、経験は十分。今季の戦いぶりもVTRで確認した。「印象としては昔とサッカーは変わっていない。そうなると、相手をわかっている自分がチームをけん引しなければいけない」と、語気を強めた。

 前節大宮戦では、後半3分。FW大前元紀(24)の右クロスに飛び込むと「後ろでノバ(コビッチ)が空いてることがわかったので触らなかった」と、ニアサイドで「つぶれ役」となり貴重な先制点を演出。クラブタイ記録の公式戦6戦連続ゴールこそ逃したものの、ホーム初勝利に貢献した。

 「コンディションは悪くない。勝つだけです」と長沢。自らの経験を生かしてチームの先頭に立つ。【前田和哉】