左太ももを負傷していた清水のDF吉田豊(24)が、今日12日の天皇杯2回戦に間に合った。非公開調整となった11日、公開された冒頭15分間のボール回しで、主力DF陣らとプレーした。練習後、アフシン・ゴトビ監督(50)は「先発かは決めていないが、十分できる」と起用を示唆。吉田も「多少の違和感はあるけど、大丈夫です」と、自らGOサインを出した。

 吉田は、5日に行われた中大との練習試合で相手選手と交錯した際に、左足を強打した。立ち上がることもできずに担架に乗ってグラウンドを後にしていたが「チームに迷惑をかけたくない。個人的にも(リーグ)後半戦に向けて休みたくなかった」と治療に没頭。オフの日もクラブハウスに足を運ぶなど、懸命なリハビリで10日に合流した。

 調整はわずか2日と、試合に向けて不安材料も残るものの「思い切って自分の良さを出すだけ。チームとして勝つこと、個人的にも得点に絡むことが最低条件。前半で勝負を決めるぐらいの気持ちで最初からガンガンいきます」とキッパリ。サイドからチームに貢献し、勝利を呼び込む。【前田和哉】