東京が台風にも負けない「テトラポッド(消波ブロック)」のような堅い守備で、クラブ新記録となる4戦連続の完封勝利を狙う。今日C大阪戦(ヤンマー)では、ウルグアイ代表FWフォルランを筆頭にFW南野という選手がズラリと並ぶ。順位こそ16位とふるわない相手だが、マッシモ・フィッカデンティ監督(46)は「C大阪にはリーグ優勝してもおかしくない質が個人レベルにある。上位だろうが下位だろうが準備は変わらない」と冷静だった。

 攻撃的イメージの強い東京だが、今季は安定した守備で夏まっただ中に5位浮上。特にW杯中断明け以降4戦1失点と抜群の安定感を誇る。前半戦(17試合)の15失点も1シーズン制の05年以降最少。守備だけのチームではないが、数字だけを見れば過去最強の守備だ。4戦連続完封勝利となればクラブ新記録になる。

 そんな守りのかじを取るMF高橋は「試合が始まって15分から20分でお互いの適正な距離感が分かるようにしている」とコツを明かす。MF米本も「お互いに声を掛けて距離感をつかみながらやれているのはいいこと」。相手に応じた距離感が「テトラポッド」のようにガッチリかみ合って274分間無失点。大阪夏の陣でさらに伸ばす。【栗田成芳】