<天皇杯:G大阪1-0徳島>◇3回戦◇20日◇万博

 G大阪の元日本代表FW宇佐美貴史(22)が、チームを16強進出へ導いた。前半28分にペナルティーエリア手前でボールを受けると、先制点となるミドル弾。この1点を守りきった。宇佐美は前半だけで途中交代。不完全燃焼に終わったものの「(得点は)なんとなくという感じで打ちました。(交代は)監督がお疲れさんということだったので、次に向けていい準備ができる」と前向きにとらえた。

 目指すはアギーレジャパン入りだ。中2日で23日にリーグ甲府戦(アウェー)を控える。9月初旬にある新生日本代表のメンバーに選出されるためには、次戦が最後のアピールの場だ。「普通の人が取れないところで取れるのが自分の強み。天皇杯だからといって手を抜いてはいけない」ときっぱり。長谷川監督は交代の理由について「もういいと思いました。これ以上、引っ張りたくなかった」と説明。1歩ずつ階段を上って、代表に定着する。