J2山形のMF松岡亮輔(30)が、古巣対決となる15日のアウェー磐田でプレーオフ(PO)進出を手繰り寄せる。今季、磐田から完全移籍。ダブルボランチの一翼として、0-1で惜敗した1巡目ホームの雪辱を期している。昨季までホームだったヤマハスタジアムのピッチに約1年ぶりに立つ松岡は「(雰囲気が)独特のスタジアム。アウェーはやりにくいと思う。勢いで負けないようにしたい」と気を引き締めた。

 休養明けのチームは12日、ハーフピッチで実戦を想定した攻守の連係などを練習。松岡は先発組で、精力的な動きを見せた。

 山形は前節PO進出圏6位に浮上し、リーグは残り2戦。3位の磐田に勝てば7位大分が引き分けても得失点差でPO進出が濃厚になる。一方の磐田も今季ホーム最終戦で、引き分け以上でPO進出が決まる大事な試合。それだけに、山形にとって完全アウェーは必至だ。松岡は「この一戦に勝てばプレーオフに行けると思っている。事実上の決勝戦の気持ちで臨みたい」と闘志を燃やす。

 前節まで30試合連続先発。前々節ホーム横浜FC戦では、J1神戸在籍の11年以来、3年ぶりのJ2初ゴールを決めて波に乗る。攻撃性も高めた守備的MFは「まずチームが勝つことが大事」と古巣打倒を誓った。【佐々木雄高】