日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏(81)が31日、ツイッターを更新し、前日30日のワールドカップ(W杯)ロシア大会壮行試合で、アフリカ最終予選に敗れ、W杯本大会出場を逃したガーナに完敗した日本代表の試合内容を「想像してたより良かった」、「日本代表らしさを取り戻した」などと評価した。

 選手では、フル出場したDF長友佑都(31=ガラタサライ)と後半開始から途中出場したFW武藤嘉紀(25=マインツ)、そして同14分に途中交代したMF本田圭佑(31=パチューカ)を名指しで評価し、本田については「頑張りが目立った」とたたえた。

 「昨日の試合、正直な感想を問われれば、想像してたより良かった。ボール回しなど漸く日本代表らしさを取り戻したかなっていう感じ。武藤の成長ぶりと長友の好調さ、本田の頑張りが目立った。本番まで後二試合試せるので結構面白いチームになるのでは。強化試合は勝ち負けより内容。本番は結果が全て」(コメントは原文のまま)

 ガーナ戦は内容が乏しく、試合後の壮行セレモニーをJFAが独占配信することを日本代表公式ツイッターで宣伝したところ

 「そんなことをやっている場合か!」

 「セレモニーなんてやってる暇があったら練習しろ!」

 「日本代表に夢はない」

などの批判ツイートが殺到し、炎上する事態となっていた。

 川淵氏は、4月9日に田嶋幸三会長(60)がバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)の電撃解任を決断した際、ツイッターで「監督更迭。遅きに失したと言われるだろうけどまだ時間がある。どん底からのスタートだから上昇あるのみ」、「正直、このタイミングで解任を決断したことに敬意を表したい。数%の奇跡を求めて、批判されることは覚悟の上とは言え中々出来ることではない。本人に告げる時の心境は胃が痛いどころの話ではない」などと評価した。

 一夜明けた同10日にも「僕が言えるのは余程のことがない限りこの種の決断は出来ません。だから説明出来ない余程のことがあったのでしょう」などとツイートした。そうした川淵氏のツイートに対し、賛否両論のツイートが寄せられており、同氏は「良くも悪くも僕は会長経験者としての感想をツイートしているわけでサポーターの皆さんとの感想の相違は当然のことでしょう」と、反論とも取れるツイートをするなど、ハリルホジッチ前監督の電撃解任以降、一貫してJFAと代表を評価するツイートを続けている。