西野朗監督(63)率いる日本代表がセネガルと引き分けた。1勝1分けの勝ち点4とし、セネガルと並びH組首位に立ち、決勝トーナメント進出へ前進した。

 西野監督の試合後会見での一問一答は次のとおり。

 -勝ち点1をどう評価? ハーフタイムの指示は

 西野監督(多田広報に左耳に、イヤホンを着けてもらい) 非常にタフなゲームは想定していましたし、事実そういう内容、結果になってしまったと思います。2度追いついたのは非常に粘り強く戦えましたし、(相手は)そう簡単に勝てるチームではない。先制を受けた中で、その後、落ち着いてできた。リードされてから組み立て、中盤の構成しっかり取れた、それで追い付いた。ドローにならなくても、自分たちの時間をつくれた。選手、このリズム、このテンポ、この戦い方を失点してから感じたと思う。ハーフタイム、選手たちは非常に自信に満ちていた。非常にポジティブで、後半入っていこう。勝ちきれる、勝ちきらなきゃいけない。グラウンダーのボールの動きを増やしていけば、チャンスは巡ってくる。このゲームは勝ちきりたい後半を考えていました。2度追い付いて、最後も宇佐美か、抑えにそういう選手を投入するかチョイスはあったんですけど、勝ちに行きたいという中で選択しました。そういう中で勝ち点1、非常に評価したいと思います。次につながる内容、結果と受け取らなくてはいけない。

 -交代

 西野監督 3人ともオフェンシブな選手であることは間違いない。あとはタイミングの問題。自分の中ではベストな切り方。3人とも、得点を取りに行く。圭佑にかんしては、センターからワイドに移した。多様性も出してくれて、圭佑がああいう形で。宇佐美はあの時間で、勝ちきりたい、追い付いて引き離したい。ワンチャンス、タカシにありました。その最後勝ちきりたい思いで、アイツを出しました。タイミングがスタートのメンバーがリズム良くやっていて、後半も自分たちの時間が続きましたので、ピッチにオフェンシブなメッセージを最後まで送りたいなという中で、3人をチョイスしました。

 -(2戦で決められなければ3戦目は)敗者復活戦とおっしゃっていたが

 西野監督 そう簡単にGSを2つで抜けるなんて、最高レベルの目標設定。2戦目に対するアグレッシブさ、ゲームへの執着心、ポイントスリーに執着して戦う、やれるチャンスでそう、今日とらえましたし。勝ちきって6にして後を待ちたい。それはかないませんでしたけど、敗者復活ではなく、3試合目に間違いなく有効な結果。チームにもたらす、今の状況と考えたいですし、敗者復活のゲームではなく、しっかりトップで通過できる状況があるゲームだと考えたい。

 -体格で上回る相手への日本のスタイルに収穫が多かったのでは

 西野監督 まさにその通りだと思います。やはり、スピード、パワー、キックオフ、ボールが半回転した時点で感じました。開始10分はあの長友でさえつかまえられない。うちの左サイドでこういう状況ならば、いろんなところでそういう状況が出るのでは。その後修正できて、完全に彼らのフィジカルの強さを出させない。岳にしてもハセにしても、くっついて自由にさせない。徐々に慣れてきたというのもあるんですけど、対応に慣れてきたことで好転していく。そういう時間帯があったので、好転していくだろうと感じました。そういう感覚の中で、得点ができたので。個のフィジカル的なところに、こうすれば、抑えられると覚えたと思います。徐々に、日本の選手たちの方が走れて、ボールも動かせた。よって、勝ちきりたいというところは思うところです。

 -1失点目はミス。GKの不安定さ

 西野監督 そうですね。今もここに来る前に、その局面の話をしていたくらい。難しい対応ではなかったと思いますし、それをああいう判断をした、残念ではあります。その後のリカバーはエイジらしい。修正してピンチも救いましたし、間違いなく彼も悔やんでいると思いますし、連続してっていうのもあるんですけど、トータル的に考えればというところです。ただ、もっとしっかり分析しないといけないところ。

 -昨日はマネを抑えるとおっしゃっていた。成功したか

 西野監督 彼を抑えるということも、もちろん大事ですけど、酒井宏樹がある程度抑えて、彼のトップパフォーマンスは引き出さなかった。彼によって、まわりの選手の躍動感が出てくる。そこを警戒していた。そういう意味では、前半の序盤のやはり、少し自由に、彼を中心に動かせてしまったかなとい思います。彼自身への対応は悪くなかったかなと思います。