スポーツ専門放送局のESPNは5日、フェイスブックで「アーセナルのベンゲル監督を自動車に例えると?」という映像を公開した。

 これは96年からアーセナルを率いる名将アーセン・ベンゲル監督(67)について、本拠地エミレーツスタジアム付近にいたサポーターたちに意見を求めたもの。好意的な回答から、小ばかにしたようなもの、否定的な意見などあり、面白いので紹介したい。

 

 「メルセデス・ベンツ。20年間も故障なしで働いているから」。たしかにベンゲル監督が病気で休養したなどという話はあまり記憶にない。ライバルのモウリーニョ監督と乱闘寸前になるなど、老いてもなお意気盛んだ。

 

 「半分ランボルギーニで、半分はさびついた車」。名将には間違いない。ただ最近は03-04年シーズン以来、リーグ優勝がなく、サポーターからの批判も多い。


 「ロールスロイスだよ。彼は伝説的な監督で、さまざまなことを成し遂げてきた。古い車は時として最高なこともある。だからみんなビンテージカーを買うだろ」。ただ、ビンテージカーはメンテナンスが大変なのもまた事実。


 「古いアストンマーチンDB5だね。品があるけど古い」。この車は映画007でボンドカーとして登場する。格好は良いが、やはり古いということは否めない。


 「ニッサン・マイクラ」。日本名はマーチ。新型マイクラの欧州仕様車は、ルノーのフランス・パリ近郊の工場で生産されるという。ベンゲルを小型車に例えるのは、ややバカにした感はあるものの、フランス製というところがベンゲルと一緒ということか。


 「シュコダ」。シュコダはチェコのメーカー。かつては故障が多く、バカにされる車の代名詞だった。ただフォルクスワーゲン傘下に入った現在は、高品質の車も生産している。

 それも含めて、このサポーターは「シュコダは現在、多くの人が良い車として乗っている。でもベンゲルはそのシュコダじゃないな。修理しなくちゃならないところがいっぱいある」と話し、同監督が品質が良くなる以前のシュコダだと、からかっていた。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)