欧州主要リーグで今季最もファウルを受けているのは、ブラジル代表FWネイマール(26=パリサンジェルマン)だと、ESPN電子版が23日(日本時間24日)報じた。

 同サイトによると、ネイマールは今季96回ファウルを受けており、これは17分46秒に1回のペース。もちろんフランス1部で最も多い回数だが、プレミアリーグ、スペインリーグ、ブンデスリーガ、セリエAを加えても被ファウル数1位だという。

 この数字は「ファウルをしてでも止めなければネイマールにはゴールを決められてしまう」ということだが、あまり効果は表れていないようだ。

 ネイマールは今季19試合に出場し、リーグ2位の19ゴール、同1位の12アシストをマークしているのだから。

 ただ、被ファウル数の欧州トップ10を見てみると、

 ▼1位 ネイマール(96回)

 ▼2位 フェキル(リヨン、89回)

 ▼3位 ガルシア(ジノーラ、81回)

 ▼3位 ムニル(アラベス、81回)

 ▼5位 リシャルリソン(ワトフォード、78回)

 ▼6位 アリ(シャルケ、77回)

 ▼7位 マルコム(ボルドー、75回)

 ▼8位 ボアテング(フランクフルト、73回)

 ▼9位 アリ(トットナム、69回)

 ▼9位 ブリアン(ギャンガン、69回)

 ▼9位 ビエラ(ラスパルマス、69回)

となっており、メッシ(バルセロナ)やロナルド(Rマドリード)など、だれでも知っているビッグネームはトップ10には入っていない。

 当然といえば当然だが、相手DFにつっかけるプレーが多い選手や、うまくファウルをもらうずる賢いタイプが上位に来ている。

 ただ、ファウルを多くもらうことは味方にチャンスをもたらすだけでなく、自分がケガをするリスクもともなう。

 ネイマールが素晴らしい選手なのは万人が認めるところだが、むしろ相手に触らせないようなプレーをした方が選手寿命は延びていくのかもしれない。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)