日本代表DF内田篤人(26)の所属するシャルケ(ドイツ)が、史上最多11度目の優勝を目指すRマドリード(スペイン)を追いつめた。大方の予想を覆し、敵地で逆転勝ち。2戦合計も4-5とあと1歩まで迫りながら、惜しくもベスト8入りを逃した。右膝の状態が思わしくない内田は後半36分から出場。痛がるそぶりを見せずに全力でプレーし、最後まで王者を慌てさせた。

 シャルケが前半2度リードを奪った。逆転された後もMFサネが同点とし、フンテラールが決勝点を奪った。内田は「このスコアを予想した人は少ないんじゃないの? でも(レアルは)結局、勝ってるからね」。それでも意地は見せた。「100%じゃない」という右膝で全力プレー。「日本人が頑張っているというのが被災地の方に届いてくれれば」という試合後のメッセージに自負がにじんだ。テーピングで固められた右膝は硬くなって動かなくなることもあり「痛みを隠せないところまできている」。今後はケガの様子を見ながらプレーしていく。【山本孔一通信員】