日本代表FW岡崎慎司(29=マインツ)が、英プレミアリーグのレスターへ移籍する可能性があることが24日、分かった。所属するブンデスリーガ1部マインツ関係者が明かしたもので、レスターが獲得に乗り出しているという。昨夏と今冬にも浮上したレスター移籍が再燃。ドイツで2年連続2桁得点をマークした日本のストライカーが、ついに世界最高峰のリーグに足を踏み入れるかもしれない。

 岡崎が来季、サッカーの母国イングランドでプレーする可能性が出てきた。プレミアリーグのレスターが獲得に乗り出していることが判明した。マインツ関係者によると、移籍金推定1200万ユーロ(約17億円)前後で、日本人FWとしては異例といえる高額での大型移籍が再燃した。

 レスターからは昨夏とこの冬、立て続けにラブコールを受けていた。昨季は欧州主要リーグでの日本人記録となる15得点をマーク。今季も前半戦で8得点と、ハイペースでゴールを量産していた。11年ぶりにプレミア復帰したレスターは、この冬の時点では2部への降格圏に低迷。残留に向け得点力アップの切り札として岡崎に白羽の矢が立ったが、所属するマインツも手放せない事情があった。

 昨年10月から9戦連続白星なしのまま入った冬の中断期間。勝ち点を取りこぼして1部残留さえ危うい状況で、マインツ一の点取り屋の流出は高額な移籍金が入るとはいえリスクが高く、移籍は成立しなかった。実際に残った岡崎が、日本人初の2年連続2桁ゴールを決め、マインツはブンデスリーガ11位で残留。レスターもプレミア14位で残留を決めた今夏、クラブ間に障害はないと思われる。

 プレミアリーグ最大のハードルとなる労働ビザ発行は問題ない。過去2年間の国際Aマッチ出場率は90%以上で条件の75%以上をクリア。現在、同リーグでプレーする日本人はサウサンプトンDF吉田のみという狭き門で、特にFWにとって最難関のリーグ。その舞台に対し、岡崎の思いは強い。「自分の中で、挑戦したい気持ちが強いのはプレミア。たとえ試合に出られなくなっても、行く価値がある」と以前から言っていた。

 岡崎は現在帰国中で、クラブ間合意に至ればメディカルチェックのため渡英するのが通例。いよいよ「レスター・岡崎」が誕生するかもしれない。