FW小野裕二が所属する、今季1部に昇格したシント・トロイデンが、開幕戦のホームで優勝候補のクラブ・ブルージュに2-1で逆転勝ちし、大金星を挙げた。小野は背番号25を付けてフル出場した。

 前半28分にカウンターから先制点を許したシント・トロイデンは、後半22分、レーラスのミドルシュートを相手GKがはじいたこぼれ球をフェルナンデスが左足で押し込み同点に追いつき、同29分にはエディミルソンの強烈なミドルシュートで勝ち越した。同33分に殊勲のゴールを挙げたエディミルソンが2枚目のイエローカードで退場となったが、GKドゥトワがビッグセーブを連発し逃げきった。

 選手登録が間に合うか懸念されていた小野だったが、トップ下で先発出場。移籍後の初実戦がビッグマッチとなったが、味方との連係もスムーズで、スタンダール時代と違って存在感をみせつけた。退場者が出て1人減ったことで、後半33分から左MFに回ったが、無難にこなしてチームの勝利に貢献した。

 試合前夜に監督から出場を言われたという小野は「練習でもずっとスタメンでやらせてもらっていたし、書類さえそろえば行ける準備はしていた。後半、カウンターからシュートを打った時、ちょっとふくらはぎをつってやばいと思った。ずっと試合に出てなかったから。でも走ることは出来たから、続けようかなと思った。90分、監督も使ってくれた。とにかくチームが勝てたことが良かったと思う。この試合は今シーズンの中でも大事な試合になると思っていたから、チームの勝利に貢献できてよかった」と話した。

 また「サッカー選手として試合に出るということは、それが一番自分が成長するし幸せなことだから、そういうチャンスを与えてもらえているということが嬉しいし、それに応えられるようもっとゴール、アシストという結果を残して、チームが勝つことを常に考えてやっていきたい」と今後を見据えた。