国際サッカー連盟(FIFA)の最上位スポンサー「FIFAパートナー」で、米飲料大手のコカ・コーラや米ファストフード大手のマクドナルドが2日、FIFAのゼップ・ブラッター会長(79)の即時辞任を求めた。会長に対してはスイスの検察当局が9月25日から、横領や背任の疑いで捜査を始め、事情聴取した。

 コカ・コーラは「信用できる持続可能な改革を本気で始められるよう、ブラッター会長の即時辞任を要求する。日々が過ぎるたび、FIFAのイメージと名声は汚され続けていく」と非難する声明を発表。マクドナルドも「ここ数週間の出来事がFIFAの名声と、統率能力についての信頼を失わせている。同会長即時辞任がサッカーにとって最大の利益になると確信している」とコメントを出した。

 一方、会長の弁護士は「辞任はFIFAの利益にも、改革を進めることにもつながらない。彼は辞任しない」との声明を出した。