ACミランの日本代表FW本田圭佑(29)が完全に「控え」と認定された。イタリア杯4回戦クロトーネ戦で公式戦10試合ぶりに先発したが、目立ったアピールができずアピール不足。シニシャ・ミハイロビッチ監督(46)から「(イタリア代表FW)チェルチの後にくる選手だ」と厳しい評価を突き付けられた。

 実に公式戦10戦ぶりに先発した本田は、延長戦を含め120分プレーした。待っていたのは指揮官の厳しい言葉だった。ミハイロビッチ監督は、はっきりと言った。「本田は(イタリア代表FW)チェルチの後にくる選手だ。努力はしていたが、成果を出せなかった」。完全に控え。烙印(らくいん)を押された。

 相手のクロトーネは2部。格下相手に、先発11人は全員がセリエAで出番のない控え組だった。同監督は、最初に「今日プレーした選手たちもミランの選手だ」と断って語り始めた。全員にチャンスがあると言いたかったのだろうが、立場、扱いの違いが鮮明になっただけだった。

 「控え」と認定された本田は試合後「お疲れさまです」と言っただけで、取材には応じなかった。2日付イタリア紙からも酷評され、ガゼッタ・デロ・スポルトには「消えていた」と書かれた。【2日=波平千種通信員】