日本代表MF香川真司(26)が所属するドルトムントは、ホームでMF長谷部誠のフランクフルトに大勝した。香川は前半43分から左MFで出場し、1アシストを記録。長谷部はボランチでフル出場した。

 香川が勝ち越し点をアシストした。1-1の後半12分、守備を固める相手に対し、左サイドから中央のMFギュンドガンにパス。そのままペナルティーエリア内に走り込み、浮き球のリターンパスをダイレクトで中に折り返し、FWオバメヤンの得点をお膳立てした。流れるようなパスワークからの崩しに「良い形で崩せた。ああいうイメージの共有が大事。それが結果に表れた」。今季6アシスト目を自画自賛した。

 今季は2列目のトップ下ではなく、中盤での起用ながら16試合で4得点6アシストと結果を出す。「しっかりとそういうところもこだわってやれている」と納得した。ただし途中出場で決勝点を決めた前節のウォルフスブルク戦同様、この日もベンチスタートとなり、2試合連続の先発落ち。FWロイスの負傷によって急きょ出番が回ってきた。先発は監督が決めることと前置きしながらも「選手としては悔しいです。まあ、切り替えてやるしかなかったです」と明かした。

 ドイツ杯を含めて、今年も残り2試合。中2日で過密日程が続く。「ケガだけはしないように年内終えたいですし、ここにきて体力的にも精神的にも疲労が来ているので。この2試合を乗り切れれば休みがあるんで、後半戦もまた行けると思いますし、この2試合集中して戦いたい」。自らに言い聞かせるように、そう話した。(鈴木智貴通信員)