ハノーバーは日本人選手2人のゴールで、何とかこの日の2部降格を免れた。アウェーでインゴルシュタットと対戦。2点を先行される苦しい展開で、降格まで秒読みの状況となった。だが退場者を出して10人となった相手に必死の抵抗を見せた。

 後半13分にDF酒井宏樹(26)が、13年11月3日・ブレーメン戦以来となるドイツ移籍後2点目のゴールを決めて1点差に詰め寄った。すると同37分にはMF清武弘嗣(26)が今季4点目となる同点ゴール。2-2のドローに持ち込んだ。15位までの「残留圏」に残る望みは絶たれたが、今季残り試合で3連勝すれば、2部3位と入れ替え戦に回る16位に入る可能性は残った。

 毎年のように残留争いを経験してきた清武だからこその活躍だ。ニュルンベルクに所属していた13-14年シーズンには2部落ちを経験。ハノーバーに移籍した昨季は、最終戦のフライブルク戦で魂のヘディングゴールを決め、チームを奇跡の残留に導いた。そしてこの日の一撃。「2部に落ちたら悔しいですけど、正直(残留は)現実的に厳しい」と話してきたが、清武は最後まで運命に抵抗する。