Aマドリード(スペイン)は2季前に続き、またも決勝でRマドリード(スペイン)に敗れた。PK戦で勝敗が決すると、シメオネ監督は放心状態で天を見つめた。「2位のことは誰も覚えていない。決勝で2度敗れることは失敗と言わざるを得ない」。闘将の言葉に悔しさがにじんだ。

 内容は互角以上だった。後半3分にグリーズマンがPKを失敗したのは響いたが、ボール保持率54%とレアルを上回り、常に攻撃を仕掛けた。0-1の後半34分にフアンフランの右クロスをMFカラスコが右足で押し込んだ場面は、チームの気持ちの強さが表れた。それだけに受け入れるのが難しい敗戦となった。

 シメオネ監督は「(レアル)マドリードを祝福したい。PK戦で自分たちを上回った。勝ったチームがいつだって良いチームだ」と相手に敬意を表する一方で「今回は自分の身の振り方を考えないといけない」と退団の可能性を示唆した。