現役時代はバルセロナなどで活躍し、現在はスウェーデンのヘルシンボリの監督を務めているヘンリク・ラーション(45)監督が、ボクサーばりの? ステップでフーリガンに激怒した。20日付の英紙デーリーメール電子版が報じた。

 リーグ優勝7度を誇る名門ヘルシンボリは今季、リーグ戦14位で終わり、2部3位ハルムスタッドとの入れ替え戦に挑んだ。アウェーでの第1戦は1-1で引き分け。事件は、20日にホームで行われた第2戦で起きた。後半37分にラーション監督の息子で同国代表FWヨルダン・ラーション(19)のゴールで先制した。しかし、5分後にPKで同点とされると、同45分に勝ち越され、2試合合計2-3でまさかの2部降格となった。

 試合終了直後、パーカーの帽子をかぶり、マスクをしたフーリガンのグループがピッチに乱入。息子のヨルダンが襲撃された。父親のラーション監督はピッチに乱入したことに激怒。フーリガンの方に向かって、華麗なステップを刻むと、ファイティングポーズまで披露。関係者に止められる場面が動画に残っている。

 試合後、ラーション監督は2部降格で「彼らの不満は分かっている。だからこそ、そこへ行った。私の行動は賢明なことではない」とコメント。また、息子のヨルダンが襲われていたことを知らず「彼らがヨルダンを襲っているのは見ていない。見ていたらそこに行っていただろう」と親心をのぞかせた。

 2部に降格した直後だけあって「町を1人で歩かない方がいいだろう」と話しながらも、「もし、彼らが家にきても、私の家には多くの犬がいるからね」とコメント。現役時代はドレッドヘアーをなびかせたゴールハンターだけあって、負けん気の強さを見せた。

 ラーションのステップ動画は下記のURLで見られます。

http://www.dailymail.co.uk/sport/sportsnews/article-3954834/Henrik-Larsson-steps-son-Jordan-attacked-masked-hooligans-Helsingborgs-suffer-relegation.html