セビリアに所属する日本代表MF清武弘嗣(27)は、ホームでのバレンシア戦に後半開始から出場し、リーグ戦では9月17日に行われた第4節のエイバル戦以来、9試合ぶりの出場を果たした。

 交代のアナウンスが行われると、サポーターから大歓声が起きた。後半8分には清武の縦パスから先制点となるオウンゴールが生まれた。ワンタッチやツータッチと素早いパス回しで攻撃を活性化したが、試合終盤になると目立ったプレーが出来なくなった。清武は「最初の20分は良かったけど、途中からちょっと疲れた。もうちょっと試合での体力が欲しいと思う」と今後の課題を口にした。

 チームは2連勝で暫定(26日現在)ながら2位に浮上した。

 清武の一問一答は以下の通り

 -リーグでは4節のエイバル戦以来の出場だが

 「めっちゃ長かったすね。リーグは9試合ぶり。まあ、良かったっす。バレンシアに勝てて」

 -内容はそんなに良くないがチームは勝ちきれている

 「前半、悪くはなかったんですけど、相手にはめられていて難しいシーンがたくさんあった。(監督から)後半いくぞと言われた時にはちょっとびっくりした。久しぶりだったんで。悪い中で勝ちきれたことは良かったなと思う」

 -監督からの指示は

 「ほぼないです」

 -個人としてのパフォーマンスは

 「最初の20分ぐらいまではよかったけど、途中からちょっと疲れました」

 -先制点の起点となるパスはすごい良かったが、(味方との)イメージのずれているようなところはあるのか

 「前半、ロングボールが結構多かったので、(ボールを浮かせずに)下でつなぎたいとみんな言っていた。(相手DFの)間、間に入って(ボールを受ける)という意識で試合に入ったけど、その中で良いシーンもあったし悪いシーンもあった。それは意識のずれと言うか、こっちの選手は預けたら(ドリブルで相手DFを)1枚か2枚はがして欲しいという気持ちがある選手がいるし、ワンタッチで、1回(ボールを味方に)返して動くと言う選手がいる。僕はどっちかと言うと預けてリズム作ってやるタイプなので、そこの意識のずれはあるかなと思う」

 -監督も下でボールを回すポゼッションを求めていたと思うが

 「選手、自分にも必要なことだけど、(相手DFを)1枚はがしてパスを出すようなことが必要。簡単にパスを出してその後、動き直す方が楽だと思うけど、自分にもそういう(相手DFを)はがす力がすごい必要なのかなといつも思う」

 -自由にプレーしているように見えたが

 「試合に入ったら自由なんで、もうちょっと試合での体力が欲しいなと思う」

 -それ(スタミナ)は試合に出ることで得られる

 「そうですね。次はカップ戦ですし、出てない選手にしてみればすごいチャンスなので、良いチャンスだと思う」

 -(次の試合は30日のスペイン国王杯4回戦第1戦・4部フォルメンテラ戦と)過密日程だがチャンスではある

 「チャンスですし、国王杯どういくかわからないけど、出られるチャンスはリーグ戦より多いと思うのでそれに向けてやっていきたいなと思います」

(山本孔一通信員)