MF乾貴士が所属するエイバルが、アウェーでRソシエダードと2-2で引き分けた。

 メンディリバル監督の退席を始めイエローカードが12枚が出る大荒れの試合となった。前半14分に先制されたエイバルは同26分、CKからMFエスカランテがヘディングシュートを決めて同点に追いついた。しかし、後半1分、DFルジューヌが2枚目のイエローカードで退場となり、同10分に左サイドで先発していた乾に代わりDFドスサントスが投入された。乾はいつも通りにしっかりと規律あるプレーを見せ、攻撃のリズムをつくり守備でも貢献していたが、早い時間の交代となった。乾は「仕方ない。あの退場は責められない。あのプレーはファウルかもしれないけど、1枚目はファウルだとは思っていない。今日は審判が良くなかった。審判が主役になりかけていたので、そこは満足出来ない」と話し、判定に疑問を投げかけた。

 同14分に相手FWも退場となり、10人対10人の戦いとなった同22分、PKを決められて勝ち越され、その1分後にはエイバルのメンディリバル監督が退席処分となったが、同ロスタイムにMFペドロレオンの強烈な左足シュートが決まり、土壇場で同点に追いついた。

 同点となった場面でベンチを飛び出し右手を突き出して喜んだ乾は、「負けなかったのはすごくでかい。欧州リーグを狙う上で(Rソシエダードとは)直接対決なので勝ち点1をとれたのはすごくプラス」とチームの底力を改めて評価した。この日はエースのFWエンリッチが先発から外れた。「いきなりだったので、びっくりしましたが、代わりのルベン(・ペーニャ)、クリスティアン(・リベラ)もすごく頑張っていた。やっぱり誰が出てもすごくいい試合ができるので、チームとして本当にいい状態」と話し、次戦のレアル・マドリード戦も「先制点がすごく大事になってくる。そこで1点取れれば、優位に立てる。チャンスはあると思っています」と目を輝かせた。

 エイバルは11勝6分け8敗の勝ち点39で暫定7位。欧州L圏内の6位ビリャレアルとは暫定で勝ち点で並んだ。Rソシエダードは勝ち点45で5位。