MF香川真司(28)のドルトムントがホッフェンハイムを2-1で下した試合について、7日の独紙ビルトは「ドルトムント、オフサイドとアウバで勝利」と伝えた。

 以下、同紙の抜粋。

 ホッフェンハイムは来季の欧州CL本選出場となる3位をかけた決戦でドルトムントに敗れた。ドルトムントはオフサイドとアウバ(FWオバメヤン)で勝利をつかんだ。

 前節フランクフルト戦からMFアミリに代えてFWウートを起用したホッフェンハイムのナーゲルスマン監督。「ドルトムントのようにプレッシャーはない」と話していたが、ドルトムントにとってプレッシャーは問題なかったようだ。

 前半4分、MFカストロのパスにFWロイスが抜け出してゴール。ホッフェンハイム側はオフサイドだと猛抗議した。ブリキ主審は副審と話をした後にゴールを認めたが、これはミスジャッジ。ロイスはわずかにオフサイドだった。

 ロイスはこれでシーズン5点目。ドルトムントは開始15分までのゴールを16点としたが、これはリーグ最多となる。

 同14分に次のハイライト。ホッフェンハイムDFカデラベックのハンドでPKという判定が下された。このPKはドルトムントFWオバメヤンがゴール左に外してしまう。最近4度のPKのうち3つを外している。いずれにしてもこのPKも本来なかったもの。直前のシーンでロイスがボールを明らかに手で触っていた。主審のブリキにとってはベストの日ではなかった(採点6=最低点)。

 PKを外したオバメヤンだが、後半37分にゴール。ホッフェンハイムは同41分にPKをFWクラマリッチが決めて1点差に詰めたがそこまでだった。

 試合前には別のテーマがあった。ドルトムントでは代表取締役のハンスヨアヒム・バッツケと監督のトーマス・トゥヘルの間に衝突があったとWAZ紙が報じていた。焦点はチームバスが爆発に襲われた後の(欧州CL)モナコとの仕切り直しの試合の日程について。「明らかな意見の不一致」があったとバッツケが認めた。

 大事な試合前に公に知られたことをトゥヘルは気に入ってはいない。試合前にテレビインタビューでこの件について聞かれたトゥヘルは「試合日当日に大きなテーマだね。気をそらすことができない。今日は普段以上に少し難しい。そのことについて考えたりするのを自分に禁じている」とコメントした。

 試合後も「バッツケ氏のインタビューのために試合前のエネルギーを使うことはなかった。それは今もそうだ。意識的に遮断した。試合日には冷静さを保ちたい。だからそうしたんだ。今季は間違いないトップシーズンにすることができる。でもそのためにもほかのことに気をそらされるわけにはいかない」と話していた。

 両者の関係はどうなるのだろうか。契約は18年まで残っている。今季終了後に契約延長について話が交わされるもようだ。